金髪子犬がじれったい!
初めてのバイト
「「えー!!!」」
「ちょっと。うるさいよっ」
昼休みが始まってすぐに、泪から報告があった。
「サッカー部の先輩と付き合うことになったんだ。
部活もまだ行ってなくて、一回しかあったことないけど、好きだって言われちゃって。」
3人で質問責めにしたところ、
泪はサッカー部で一番のイケメンと付き合うことになったらしい。
私もだけれど、まだマネージャーの仕事はたいしてやっていない。見学しただけの時から目をつけられていたらしかった。
泪からしてみればまだ名前も分からない状態だけど、一目惚れされたというのは羨ましいものだ。
まぁイケメンだし年上だし断る理由もないかなって、と笑っていた。
美人はちがうねぇ、とみんなで盛り上がる反面、入学して1ヶ月程度で出会いをものにしている泪を目の前に、少しあせりが出ていた。