鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「あ、ありがとうっって……!
あっ!
恥ずかしいじゃないっ!」

教室でこんなん、もぅ……! と、立花さんは慌てて瀬田君から離れた。

「……。ただでさえ暑いのに」

「今教室内の温度が間違いなく上がったな。
間違いなく、だ」

クラスメイトが二人を茶化す。
委員長と高橋君も、「やっぱり今日はかき氷で正解だ」と二人を眺めて言った。
< 113 / 229 >

この作品をシェア

pagetop