鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「はいこれ、あ、でもルールを守ったら食べてもいいよ?」

「ん? ルール?
そんなの聞いてな……っうん?」

ぽかんとする立花。
瀬田が、立花の口にひょいと、大きめのチョコレートを素早く突っ込んだ。

「ん?! 甘っ……!
お水……」

ほぼ毎日、甘いドリンクを飲んでいる甘党の立花もが驚く程の甘さ……!
なんだそのチョコ、どこから持ってきた。

「ははは、甘いだろ。
食べたな?
それな、凄い甘さなんだって。

バイト先で誰かの旅行土産。
もらってきた。
よし、ルールを実行しよう」

俺は無理な甘さだな、と、瀬田はニヤニヤしている。
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