君色のソナチネ




ー純怜sideー



お風呂上がり。髪も乾かさずに肩にタオルをかけてる。


自分の部屋の机に向かって、ミュージカルの台本を読んでるんだけど…


…やっぱりいまいちよく掴めないというか、問題のあのシーン、どう演じていいか分からない。


だいたい、今までもこれからも、ピアノをやっていくから、恋愛とは無関係だし、恋愛は私には必要のない事、むしろ邪魔者だと思っていたのに。


だから勿論、今まで彼氏なんていたことないし、好きっていう気持ちさえ知らない。


そんな私にこんなの出来っこないじゃん。


まぁでも、みんなはこんな私の私情なんて知らないから、ミュージカルの主役にされても仕方ないのかなぁ。






…こんなこと思ってても何も始まらないし、取り敢えずもう一度最初から読んでみるか。


ーーーーー




< 69 / 278 >

この作品をシェア

pagetop