秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「訊いて下さい・・・野島先輩。麻生さんって酷いんですよ」


偶々食堂の入口でバッタリ会った交際相手の野島博(ノジマヒロシ)先輩に愚痴った。

「麻生の酷さは今に始まったワケじゃないだろ?小池」

野島先輩は我が大手化粧品メーカー『星凛堂』の花形部署・海外事業部所属。

私は入社半年目の秘書課勤務。名前は小池香音(コイケカノン)

今は社長秘書として日々忙しい毎日を過ごしていた。


私の教育係である麻生永遠(アソウトワ)さんは新人の私をこき使う。
彼は秘書の仕事に命を賭けているかのようにワーカーホリックに業務をこなす。
秘書の仕事に遣り甲斐はあるけど、麻生さん程じゃない。
彼の厳しい指導のおかげで、最短で秘書の仕事をこなせるようになったけど。

でも、彼と私は馬が合わない。


「今夜はストレス解消にパーッと飲みに行くか?」

「仕事忙しくないの?」

花形部署ともなれば、連日残業もザラ、急な出張だって茶飯事だった。
今は大丈夫と言っても、何処で仕事の予定が急変するかもわからない。
何度、それで二人のデートが流れたか。

「大丈夫。今夜はお前の為にアフターは空けとくよ」

「ありがとう。野島先輩」

「小池、私が何だって・・・」











< 2 / 230 >

この作品をシェア

pagetop