秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
困った顔。

泣きそうな顔。

怒った顔。

悔しそうな顔。

笑った顔。


彼女の色んな顔が脳裏に浮かぶ。


一番見たくない顔は切なそうな顔だ・・・


俺はブラックのコーヒーを一口啜り、小池に問いかけた。


「小池お前…俺のコトがスキだろ?」

「・・・」

「目が語っている」


「社内恋愛は出来ないけど、セフレならOKだ」
俺は困惑する小池の顔に顔を近づけ、小さな声で言った。

「麻生さんのコトなんて何とも思っていません。寧ろ嫌いなタイプです!」

「それを訊いて安心した」

「安心って・・・」

「それでいいんだ」

俺をスキになってはいけないんだ。小池

俺を嫌いになってくれ。

俺はワザと嫌われるよう振舞った。




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