秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「ゴメンなさい」

「いいよ。俺のコトは気にしないで」

「でも・・・」

「気にされたら、逆に諦めがつかない」

「ゴメンなさい・・・」

和気藹々と過ごした雰囲気が私のせいで一気に凍り付いてしまった。

「出ようか?」

「うん」

佐藤さんはぎこちない笑みを浮かべ、精算書を手に取り、席を立った。
「私…半分払います」

フッておいて、その上高そうな料理を奢らせるワケにはいかない。

多分、私達は今夜でおしまいだろう。

「俺に払わせて・・・」

「でも・・・」

「フラれた上に食べた料理を割り勘させたら、余計に惨めだ」

「ご馳走様です」

私は佐藤さんの言い分に従い、奢って貰った。

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