秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
麻生さんが車をまたタイムズに停めて、ビルとビルの細い路地へと私を案内する。


ビルの細い路地の奥に進むと、ひっそりと佇む一軒の古民家が現れた。
隠れ家的なその店は和食の店で全席個室だった。


夜の帳が降りた街。

街はきっと煌めく光に包まれ、お店のウィンドゥはクリスマス色で染まっている。

クリスマスコトなどすっかり忘れる位、部屋の中は純和風の内装で静かな時間が流れていた。


「レストランの方が良かった?」

「いえ」

「俺はゆっくりと小池と話がしたかったから…この店を選んだ」

「私に話って…先ほどのコトですよね。本当に申し訳有りません。私…麻生さんに要らぬ恥をかかせてしまいました」

「俺は恥だと思っていない」

「でも・・・」

「俺は確信した・・・」





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