カリスマ社長に求婚されました
「空が青い……。 それに、暑いわね」

無事にハワイに着き、空港を出たところで暖かい風を感じながら感動する。

空は眩しいくらいに澄み渡っていて、目を細めるほどに天気がよかった。

「そうだな。やっぱり、ハワイの日差しはキツイな」

優一さんはそう言って、手持ちのカバンからメガネケースを取り出した。

「あれ、メガネ? 優一さん、目が悪かったっけ?」

高級ブランドのロゴ入りケースから出てきたのは、なんとサングラスだった。

「違うよ。眩しいから。茉奈も、サングラスくらいした方がいいぞ?」

「サングラス……?」

優一さんはサングラスをかけると、私を見た……と思うけど、目元は完全に隠れたから本当はどうか分からない。

それにしても、初めて見た優一さんのサングラス姿は、見とれてしまうほど似合っている。

細いフレームが小さな顔の優一さんにとても映えていて、楕円形のレンズがオシャレ感を増していた。
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