誠の旗~桜の花びら~

「ねぇ…貴方…」

「ん…」

「こんな所で寝てると風引くわよ」

「んー」

「ねぇってば」

「うるさいなぁ…」

少し目を開けた私は衝撃な物を見る

「??!」

わっ…と驚く女性は着物を着ていた

えっ…私…ベットで寝てたのに…

「ここは…」

「ここって…江戸だけど??」

え、江戸?!
もしかして…

「あの…今何年でしょうか?」

恐る恐る聞いてみると不思議そうに女性は私を見て


「文久3年よ」

文久3年…ってことは

「1863年…」

「えぇ。そうよ」

はぁぁぁ?!
えっえっ…

混乱してる私をみて

「貴方…着物が汚れてるわ」

え…

ゆっくり自分の服を見てみると制服から着物に変わっていた

嘘だろ?!

「良かったら、私の家この辺りなので行きません??」


ニッコリと微笑む女性が誘ってくれてるけど…

「いや、大丈夫です」

「けれど…」

「お気使い、ありがとうございます」

彼女の言葉を遮ってこの場所を走り去る。

これからどーすれば…

凛…お父さん…お母さん…助けて…
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