好きって言っちゃえ
航が打ったボールは悠一へ飛んでいき、悠一は今度はまだボールの回っていない光俊にパス。
「はいっ」
「おっ、来た。はいよっ!」
と、調子よくレシーブした光俊だったがボールは弾むことなく、目の前のボトっと落ちた。
「あ…」
「腕の筋肉無さ過ぎじゃない?」
鬼の首を取ったようにニヤリと微笑む舞。
「しょうがないじゃないっすか。俺、サッカー部っスから」
開き直る光俊。
「もう、どうでもいいけど、二人とも真面目にやってよっ!時間ないって言ってるでしょっ!」
「スミマセン…」
真面目に哲平に怒られて、シュンとなって口を揃えて謝る舞と光俊。しかし、言動はいい加減でも、これが、2人の実力で、いたって真面目に取り組んでいるのであった。
その結果、
ピピーっ!
「ゲームオーバーっ!」
2セット先取のゲームは25−13、25−15で中学生チームの圧勝で終わった。