約束〜MEMORY〜


学校から帰ってくると山吹くんからメールが来た。

[ただいまっ成瀬、家ついた?]

[おかえりっうんっついたよっ]

[そっか、あのさ電話しない?]

なんで?
で、電話だとっ
ま、まさか
や、山吹くんと??

電話だとっな、なんとっ

どうしよう?

♪♪♪♪〜
電話がなりだした。
どうしよう?
出ようかな?

「うしっ出るぞー」

電話に出ると外からかけているのかザザーと風の音がなっている。

「もしもし?」

『もしもし?成瀬か?』

「うんっ今外?」

『うんっそうだよっ』

な、何話せばいいんだろう?
少し、沈黙が続いた。

『ごめんっただ、電話したくて、ごめんね?』

「んーん、大丈夫だよっ」

あぁ……どうしよう?
何話せば…………。

『そろそろバス来るから切るね?』

「え?あ、うんっばいばいっ」

『またなっ明日っ』

はぁ…………。
なんか、全然話せなくて悪いことしちゃった。

私は、ご飯を食べてお風呂に入って布団に転がった。

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