コント集「鬼ヶ島に行きたくない桃太郎」
うさぎ「ていうか、さっきの話だけどさ、居酒屋で僕が親友に豪語してたって話。…別によくない??ふつうじゃない??別にSNSでさ、誰かを名指しで批判したりしてる訳じゃないんだからさ?どっちかっつうと、失礼なの、そっちじゃない?あそこの居酒屋、個室だったよ?そこでのプライベートの話聞いてさ、それを友人の友人であるあんたに拡散するなんて、そっちの方が失礼だと思うけどね」

亀「たまたまなんです」

うさぎ「え?たまたま?」

亀「たまたま、友人と、友人の友人と、お泊まり会しまして、寝た時に、友人の友人が寝言で口走ったんです。この前居酒屋で、うさぎさんがこんなこと言ってたなぁ~、ホニャラカホニャラカ」

うさぎ「いや、嘘にも程があるな!」

亀「本当なんです!」

うさぎ「まあいいけどさ…」

亀「で、何で帰ってほしいんですか、僕に」

うさぎ「たまの日曜日の午前中なんだよ。ゆっくりさせてくれよ」

亀「日曜日は一週間に一回、やってくるじゃないすかっ。午前中に到っては、一日に一回はやってくるじゃないすかっ」

うさぎ「いや、そういうことじゃなくてさ、日曜日つったって、いろいろ用事したりしてるしさ、毎日午前中つったって、俺も働いてるからさ。毎日5時半起きよ?休みの日くらいゆっくりしたいのよ」

亀「じゃー、午後からでいいですから。午後イチ」

うさぎ「分かってないなぁ。午後イチで予定入ってたら、午前中ぜんぜん気持ち休まんないじゃないの。しかも準備とかもなんか11時ぐらいからしなきゃいけないしさ」

亀「そんなにゆっくりしたいんですか」

うさぎ「したいよ」

亀「…分かりましたよ」

うさぎ「分かってくれた?」

亀「夜にしましょう」

うさぎ「おんなじことだよっ」
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