コント集「鬼ヶ島に行きたくない桃太郎」
斎藤は、自我意識中心の生き方から、神中心の生き方への転換を、あろうことか、許されたのだ。

これは、とんでもないことなのだ。

最後の最後に、悪による快楽に頼る限り、斎藤に、幸せは、絶対に訪れない。

悪は、そのことを知り尽くしていた。

だから、悪の誘惑を仕掛け、斎藤は、それに、溺れさせられた。(神が悪にそうさせたのだ。)

抜け出すことは、至難の技だ。
否、とうてい、不可能に近いと言わねばならない。
不可能だ。
絶対不可能だ。

斎藤が、この、絶対勝利の不可能な戦いに、勝利すれば、神中心の人間が、一人は生まれるのだ。

それは、悪にとって、大脅威なのだ。

悪はそのことを知り尽くしていた。
だから、絶対に、勝利させてはならなかった。

しかし、神の命により、一人の正義感の強い友人が使われ、斎藤は、神中心の生き方への大転換を、荒療治でもって、迫られた。

斎藤は、この出会いの、真意を覚った。



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