恋をしよう!
あっ、ヤバい。

問題を解いているふりをするために、わたしはうつむいた。

ドンッ!

「きゃっ…!」

先生がわたしの机にぶつかってきた。

「ああ、ごめんね」

先生は謝ると、その場から立ち去った。

よかった、気づかれなくて…。

ホッと胸をなで下ろした時、何かが置いてあることに気づいた。

青いシャープペンだった。

さっきぶつかった時に落としたのかな?

そう思って声をかけようかと思ったけど、
「後10分です」

先生の声に、わたしは終わりが近づいていることに気づいた。
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