恋をしよう！

お酒の魔力にはかなわない-Masahito-

「わーっ！」

宿泊先のホテルの部屋に入るなり、荻原は声をあげた。

「先生、海が見えます！」

荻原は窓の外を指差した。

窓の外には夕焼けでオレンジ色に染まった海があった。

「ああ、キレイだな」

束の間の旅行気分を味わうために選んだホテルは、海が見える場所だった。

「いいところですね」

荻原は窓のそばに置いてある椅子に腰を下ろした。

「先生も座ってくださいよ」

荻原が手招きをしてきたので、僕はベッドのうえに荷物を置くと彼女の向かい側の椅子に腰を下ろした。

「フフッ、何だか夫婦みたいですね」

荻原は笑った。

「そうだ、推薦入試の結果はどうだったんだ？

もうそろそろ教えてくれたっていいだろ」

僕は話を切り出した。
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