恋をしよう!

…迷惑ですか?-Misaki-

「美咲ちゃん、いつになく勉強熱心だね」

100点を取ったら宣言をしたその翌日の昼休み、千秋ちゃんに声をかけられた。

「もうすぐ中間テストだからね」

わたしは言い返すと、それまで見ていた数学の教科書から顔をあげた。

「あー、もうすぐだね…」

千秋ちゃんは息を吐いた後、両手で顔を隠すようにおおった。

「もう何でテストってあるのかな?

テストなんて学期ごとに1回あれば充分じゃん」

嘆くように言った千秋ちゃんに、
「でもその分、範囲は多くなると思うよ」

わたしはそう言い返すと、数学の教科書に視線を落とした。

「だって、美咲ちゃんみたいに頭よくないもん」

そう言った千秋ちゃんに、
「わたしだって頭よくないよ?

頭がよくないから、こうして勉強をしているんだもん」

わたしは言い返した。
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