恋愛成就
「大変なんだけど…楽しいんだ。やっぱり」

「楽しいんだ…蓮琉さんらしい!」

「そうか?…なぁ、愛麗」

「何?」

「…今度、やってみるか?仕事。」

「…えー。大変そうだもん」

「いいだろ…意外と面白いぞ。俺だって初めは微妙だったんだけどよ。今は楽しく思えるようにはなった。」

お前の巫女さんの姿見たいし…って言われてもやれないと思うし…何より面倒くさい

「蓮琉さん」

「んー?どした」

「…1回だけですよ?1回だけ」

「まじ?…うん!高校生中にやらないとな。時間ないだろ…いつにしようか。」

「…いつでもいいですよ。」

蓮琉さんの嬉しそうな顔…それ見てるだけで私も嬉しくなる。真剣な時の顔とふざけてる時の子供みたいに無邪気に笑う顔…どれをとっても蓮琉さんは蓮琉さんなんだ。自分より相手優先する蓮琉さんだからこそこの神社では結構人気だったりする。本人が知ってるかどうかは分からないけど

「…来週なら土日空いてます。それ以外だと荷造りで、時間なくって。」

「わかった。…って、え!?荷造り?」

「専門学校に近い方へと引っ越すんです…って言ってもだいぶここに近いんですけどね。なので言わなくてもいいかなぁと」

「初耳なんですけど?…俺彼氏だよね?なんで教えてもらえない??」

「荷造り終わってからにしようと思ってたんで」

「…あ、そう。どの辺になるの?」

「神社より少し上です。実家より神社近くなりました」

そう言うと…なんだ、よかったとため息をつく蓮琉さん。可愛いなぁ
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