ラフに生きて、君の強さに嫉妬する。

優しいセンパイ










美術部に入部して、数日が経ったある日、土砂降りの雨が降った。




ここ最近はずっと晴れていて、しばらく雨なんて降っていなかったのに。




まるで、降っていなかったときの溜まっていた雨が一気に降り出したかのような雨。




私はちゃんと傘をさしていったからなんともなかったんだけど、クラスメイトの何人かはびしょ濡れだった。




私の友達の1人も雨の被害者。



「もー、最悪っ。
来るときは降ってなかったのにさぁ」




ぶつぶつとそんな愚痴をこぼしながらタオルで髪の毛や制服を拭いている。



でも他な二人はそんな友達3の姿にも目に触れず、スマホをいじっていた。




「どんまいどんまい」



口だけの言葉。




「えー、かわいそー」




思ってもない言葉。






そんな言葉をもらっても、全然嬉しくないのに。






「災難だったね…」



私がそう言うと、友達3は「髪の毛の巻きとれたし」とつぶやいた。





そうか、人に同情してほしいわけじゃないんだ。




この人達はこれでいいんだ。




全く気にしていない友達3の様子をみて、そう気付いた。






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