【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
極道に生まれた子


花屋の店員だった私がいつもならしない事で隼と出会い
出会った相手が極道の若頭だった。


そこから『腹を括る』という本当に意味を知り

今では若頭の姐さんとして極道の世界を共に生きている。



私は自分で選んで極道の世界へ入った。


けれども私たちの子供は決して選んでこの黒と言われる世界へと生まれたわけではない。



隼と私を選んで生まれてきてくれたとは思うけれどまさかそこが裏と言われる黒の世界だとは天使たちの住まう白く清らかな世界ではわからなかったことだろう。



私の経験していない辛いこと、さみしいこと、不自由である事をこの子たちが味わうのかと思うと胸を痛める事もある。



だけど不幸だとは思って欲しくない。



友達に話せる事ではないけれどそれでも白の世界よりももっと仁義を重んじて生きている人たちだという事を私なりに伝えていけたらと親として育てられながら子供たちを育てているという感じだ。






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