【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
「あぁ見えて響も察しろってとこ多いのよ」
「隼よりずっといろいろ話して説明してくれますよ」
「それは、結衣がわからなすぎるからで」
「ちょっひどい」
抗議はしてみたけれど確かに響さんと由香里さんはアイコンタクトというか何かの時はお互いの顔を見ただけで頷く。
私の場合は三浦さんがこっそり耳元で解説をしてくれたり
植木さんが前もって説明をしてくれる。
日常生活においては察する事が容易であっても極道の世界は難易度が高い。
物事が起きたときに極道の側からの思考で捉えるのは今でも大変な事に変わりない。
レッドクリフならぬブラッククリフで足元がすくみそうな断崖だ。
よくもまあ最初は飛び降りたもんだ。
もっともその断崖の下で大きく手を広げている隼があまりにも魅力的で
すぐにその腕の中へ飛び込みたかったようにも思う。
だって横には響さんも由香里さんも
そして植木さんもいた。
スーパーマンの三浦さんの姿まで見えたら迷う必要もなかったように思う。
そして、当然ながら起きた物事に関して
私が何かの判断をしたり行動を起こすということは全くもってない。
いや、期待もされていない。
逆にお願いだからじっとしててくれとか、
耳を塞げとか質問をしても隼は知らなくていいと相変わらずの対応っぷりだ。