【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち



着替えながらも隼は何度も吹き出していて


私もつられて笑ってしまう。


2回しかやっていないのに腕が痛い。


「私も筋肉痛になりそう」


言った途端、由香里さんがどうなるか想像して笑いが止まらなくなり蹲って笑ってしまった。



「ママって何であんなに可愛いの」


「どこが可愛いんだよ。諦めが悪いって言えよ」


「だって、悔しいって授業でもテストでもないのに真剣なんだよ」


もうこれは、由香里さんの為にも何か違うもので菫より優位に立たせるしかないって隼と話しながら、いつまでも笑った。



私たちが笑っているから琉もつられて笑っていて


「ばーばー面白いね」


「琉も笑っちまうよな」


食堂へ向かいながらも何度も思い出し笑いをしていた。



「おい、結衣、縄跳びならいいんじゃねぇか」


「あぁ。菫は前とびぐらいだからね」


二人で口裏を合わせて席についた。



微妙に私と隼の身体が震えているのも


私たちを見た組員さんたちがすぐに顔をそむけて俯くのも理由は一緒だ。



「いただきます」


響さんの声で食事が始まった。


菫がビールをついで今日も満足げな響さんと隼。


由香里さんも


「はい。ありがとう」とさっきの事は帳消しになる笑顔。


それなのに席についた菫が


「ばーば、練習しないと出来るようにならないよ」


「菫!」


怒ったって笑いが出てしまって


「ごめんなさい」


謝りながらも笑いが止まらなくて


その笑いはどんどん伝染していってしまった。





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