好きでいてもいいですか?


那由はそう言うと、私の分のスペースを空けてくれた。


ちょうどその時、翔へとバトンが渡って……。


もともと私たちのクラスはぶっちぎりで1位だった。


だから、このまま翔がゴールまで走って余裕でゴールするんだと思ってた。



翔の走る姿は眩しくて、切なくて、ほんとに好きだと思った。


「相沢、ファイトー!」


「翔、そのままゴールまで行けー!!」


クラスメイトが次々と翔へエールを送る。


私も、と思ったその瞬間……。



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