好きでいてもいいですか?


「わりぃな。お前、帰りは寄り道しずにまっすぐ帰れよ?」


ほんとは俺が萌愛を家まで送ってやって、それからバイトに行きたい。


でもそれじゃあ間に合わねぇんだよな。


さすがに遅刻するわけにもいかねぇし。


「わかってるよ!何か翔ってこんなに心配する人だったっけ?」


萌愛がうふふ、と笑いながら言う。


やべー、かわいいすぎる。


とか思っても素直に言えないのが俺なんだけど。


「別に心配してるわけじゃねぇーよ。ただお前が迷子にならねぇようにって思っただけだから」


< 167 / 192 >

この作品をシェア

pagetop