普通なお嬢様の極秘恋愛
再会
雲を目で追っている時だった。
後ろから、ふわりと優しく抱きしめられた。

「あ……」

知ってる、このあったかい感じ……。
もしかして、もしかして……!

「翔護……」

「凛、会いたかった」

わたしを抱きしめる腕に、さっきよりも力がこもるのを感じる。

「わたしも、会いたかった……!」

そっと腕に手を添える。

ああ、もうこのぬくもりには触れられないのかと思ってた。
やっぱり、わたし翔護が……!
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