抹茶まろやか恋の味
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「お菓子をお召し上がりください」
浴衣姿の女の子が緊張しているせいか、たどたどしく頭を下げた。
広い和室に並ぶ、十数人程のお客たちもそれに倣って頭を下げ、目の前に置かれていたおまんじゅうに手を伸ばしていく。
それを一瞬だけ横目で見ながらも、僕の視線は依然としてお茶を点てている女性に注がれていた――。
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