雨恋~芸能人の君に恋して~
ゴシップ
―Side Ruu-




優紀君から伝わる熱を、ただ夢中で受け止める。



雪に閉ざされた世界で2人きり。



まるで互いの存在を確かめ合うように、キスをした。



「好き」



唇が離れた瞬間、口からこぼれたのは優紀君への想い。



「優紀君が好き」



熱にうなされたみたいな潤んだ瞳で見つめると、優紀君は、



「もう離さない」



私の体を抱きしめた。



優紀君の胸の鼓動が伝わって、私の体が熱くなる。



このまま真っ白な世界に、2人きりでいられたらいいのに。



そんな非現実的なことを、夢見てた。



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