Believe
⑵屋根裏の秘密
私たちはどうにか、誰にも見られずに屋根裏にある納屋へ入ることができた。
部屋に入るなり彼はベッドに倒れ込むように横になった。
「はぁっ、はぁ…。」
呼吸が粗い。
1つだけある窓の雨戸がしまっているのを確認すると、急いで室内のランプに明かりを灯した。
改めてベッドの彼に目を向けると、真っ青に血の気が引いた顔。
左腕の二の腕らへんと右の下腹部に大きな出血の跡が見える。
「…大丈夫なの?」
お医者様を拒否した以上、どうすればいいか分からなかった。
「と、とりあえず、傷口を見せて…。」
彼の着ているものに手をかけようとすると、片手で止められた。