才川夫妻の恋愛事情

一年間、365日。

その内のたった何日かだけ、





*





その日の朝、私は体の上にのしかかる重みで目を覚ました。



ふわふわとしてあったかい。気持ちいい。

一人で眠るベッドに、それはあるはずのない感覚で。



「……才川くん……?」



まだ覚醒しきらないまま薄らと目を開けると真上に彼の顔があった。





「おはよ」





綺麗な顔で微笑む才川くんに、あれ? なんだか朝からご機嫌だな? どうしたんだろう? と不思議に思いながら、腕を伸ばして抱き付こうとした――のだが。



「――え。なん……っや、ちょっ、と……才川くん……⁉」

「っ、なに……?」

「なに、ってこれっ……あんっ!」







意味がわからなかった。







気付けばお腹の中に圧迫感。

ベッドの中で、私は彼と繋がっていたのだ。

才川くんが綺麗な顔を少しだけ歪めて腰を揺さぶってくる。



「っ……」



起き抜けのこの状況に混乱しながら、それでも身体は勝手に反応してしまって。私は彼の腰の動きに合わせて漏れ出る声を必死に手のひらで押し込めた。



「なん、でっ……朝、からっ……」



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