二度目の恋


「美奈ちゃん、朝ごはん作っといたから、ちゃんと食べてよ?」



いつまでたっても、遥輝は私の母親だ


「あ、あと、父さんに連絡してよ」



行ってきまーす、と
遥輝は仕事へ行ってしまった


ごはんと電話…ね、
そう思いながらも
私の身体は言う事を聞いてくれない


ダラダラとウトウトしたら
枕元に置いておいたスマホが鳴る


眠たい目を擦りながら電話に出る
私が言葉を発する前に……



「ごはん、食べたか?」



『……ん、まだ。これから……』


その言葉に電話口の彼がため息をついていた


「ちゃんと食べてくれよ、じゃないと本当に入院になるんだぞ?」


そんなこと言われても
食べ物を受け付けないんだ……



現在、私は妊婦である。
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