早く俺を、好きになれ。
私の気持ちを押し付けるようなことはしたくなかったの。
今まで、虎ちゃんが頑張ってきたことを知ってるから。
だから、簡単に頑張ってなんて言えなかった。
突き離したくせに、今さらって思われてもいい。
それでも、虎ちゃんと話したい。
今話さなきゃ、きっと後悔する。
「はぁはぁ……」
く、苦しい。
ツラい。
もう、ダメだ。
足が痛い。
それでも、私は踏ん張った。
ただ、虎ちゃんに会いたくて。
「はぁはぁ……っ」
りんね公園に着いた時には、辺りはすっかり薄暗くなっていた。
吐く息は白いけど、動機が激しくて体が火照る。
冬なのに、額にはうっすらと汗が滲んでいた。
バスケットコートに近づくにつれて、走るペースがどんどん落ちて行く。
そんな時、ライトアップされた公園の中を駆け回る虎ちゃんの姿を見つけた。
「はぁ……っ」
無意識に足が止まる。
私は遠くから虎ちゃんの姿を見つめた。
真剣な表情でボールを高く掲げ、ゴールを狙う横顔に胸が高鳴る。
私の大好きな虎ちゃんの顔だ。