WOLF-孤独のその先-



もう結構な時間だというのに街はまだまだ賑わっていて、キラメク街並みを見て思いだす。



あぁ、そういえば今日明日はクリスマスか





イルミネーションやツリー、リースにプレゼント。世の中はクリスマス一色だというのにやはりそんなの関係ない人生を送ってきた私には何のワクワク感も生まれて来ない。




手を繋ぎ抱き合う恋人に楽しそうな家族連れ、そんな人達で賑わう繁華街を一人歩くのは何だかんだ少し浮いている存在だ。




突き刺さるように寒い冬の空気は、私を縮こませる様にして早足にさせた。




「あれ?ナオちゃん?」



そんな時こえてきたのはどこか見知った声。




その声の主へと視線を向けると、そこにいたのは私服姿の梶君と数人の男の子達だった






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