WOLF-孤独のその先-



部屋に入るとこれまた豪華で「すごーい!」っと珍しく大きなリアクションをしたら、隣のキョウヤは口角を上げて満足そうに笑う。





「客室露天風呂もある」





「え?そうなの?贅沢ですね」




「俺が大浴場は入れねェからな」




あぁ、そうか。テッセンさんがあるから皆んなと同じ温泉は入れないのか。





「一緒に入るか?」




窓の外の綺麗な景色を見ていた私の横に来てそんな事を呟いてくるキョウヤ。





思わず持っていたボストンバッグを床にぼとりと落とす。





お風呂!?そんなの一緒に入れるわけない。だって灯りもついてるし何もかも丸見えじゃん!!






「は、入らない」




なるべく平静を装いながらキョウヤの視線から逃れたのは良いものの、





「耳赤けェぞ」





何故だかそんな言葉でさえ甘く轟くキョウヤは、やっぱり人を魅了する力を持っていて





いつもの家じゃないからか、何だかやたらと胸がドキドキしてくる。





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