WOLF-孤独のその先-



「ソウすごいね」




下駄箱で靴を履き変えながら彼を見るけどやっぱりソウはたくさんの視線なんて気にしていないのか周りと全く目を合わせようよはしない。





「凄いのは先代達だ。ここまで白夜月を有名にしたのは俺じゃないからな」






なんともソウらしい答えが返ってきてふふっと思わず笑ってしまった。





携帯はポケットじゃなく鞄へしまった。

よくよく考えたらキョウヤと連絡を取ることなんてほとんどない。





いつも会える時にキョウヤから連絡が来て会うって感じだし…まぁ色々あったとはいえたかが1日連絡が来なかったからといってそこまで心配する事じゃないのかもしれない。





いつもなら一週間に一度は連絡が来るからそれを待てば良いだけの話だ。





キョウヤの仕事や昨日のゴタゴタが過ぎたらきっと連絡だってくるはずだから、それまで大人しく待っていよう。




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