優しくて温かい場所(Gently warm place)

∴∴咲桜①



バイト先で
私の教育係となった安西さんから、
バイトの指導と告白を毎日される。

最初は、冷やかされていると思い
相手にしていなかった。

だって、安西さんは、
すごいイケメンで
身長も190㌢近くあり
安西さん目当てにくる
お客さんも多くて

きっと、
私の事が物珍しいだけだと
思っていた。

でも毎日、帰りは送ってくれて
その間も、好きだと真剣に伝えてくれる。

私も日に日に、安西さんの人柄に
惹かれて行き、バイトを始めて
五ヶ月を過ぎた時に、
彼からの申し出を受けいれた。

本当は、もっと早く
彼に答えようと
思っていたが
タイミングがずれてしまった。

綾華には、直ぐに報告して
綾華が、カフェに来たり
三人で一緒に遊びに出掛けたりした。

毎日が、楽しくて幸せだった。

何度めかの、デートの時に
「さら、キスしても‥」
と、言われて
私は、コクンと頷いた。

私のファーストキスは、
甘くて優しい、思い出となった。

それからも
大学、バイトを両立させながら
過ごしていた。

智は、親元を離れて
マンションで
独り暮らしをしていたから
私は、たまに料理を作りに行ったり
掃除に行ったりしていた。


今日は、智はバイトで
私は、休みだったから
智のマンションで料理を作り
智の帰りを待っていた。
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