優しくて温かい場所(Gently warm place)
八話☆☆

∴∴本当に幸せ


今までが嘘のような日々を
咲桜は、送っていた。
幸せすぎる毎日を····

安西の両親
綾華
兄夫婦
優也と拓也
そして、最愛の智と共に。

和訳の仕事をしながら
みんなとあったり
買い物したり、食事をしたり

智には、大事に大切にされ
毎日、沢山の愛をもらっていた。

今日は、智の誕生日だ。


結婚してはじめてだから
安西の両親、綾華
優也と拓也の七人でお祝いすることになり
レストランを予約した。

兄夫婦は、今日は都合が悪く
来れなかったから
別の日に、となった。

実は、ここは綾華のお店で
新しくオープンしたばかりだが
凄く人気のお店だ。

料理も美味しく、
雰囲気も良いし
素敵なお店。

安西の両親と優也は、
先について話をしていた。
すると、
綾華が拓也を連れて到着して
智もついた。

智は、
まだ、私が来ていないのに不安がり
みんなから
「「「「「大丈夫だから。」」」」」
と、声をかけられている・・・

私が店に入って来たのが見えると
「咲桜!!」
と、叫んだ。

その声に、
回りのお客様も、各々顔をあげ
私達を見ている人達が沢山いたが
智は、お構いなしに走りより
私を抱き締める。

家族は、わかっているから
ほっとしたような、
安心したような顔をしていた。

私は、目でごめんね
と、皆に合図をしながら

智に
「ごめんね。心配させて。
智、お誕生日おめでとう。」
と、抱き締め返して言うと

智は、少しふるえながら
私の肩に顔を埋めて
うん、うん、と頷きながら
『さらっ。さらっ。』
と、小声で名前を連呼する。
私は、
『ここにいるよ。
    智、愛してる。』
と、智の耳元で囁いた。

しばらく、私を抱き締めて
智は、安心したのか
私の手を引いて
椅子に座らせた。
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