【完】365日、君をずっと想うから。


そんなことしてたら、月島に再会したときに、幻滅されるからな。



ったく、なにも知らないで。

ばか。



本当は、俺だけが花の可愛さを知っていればそれでいい

他のどんな奴にも、その笑顔を見せたくない



─── そんな馬鹿げたこと、絶対叶わないのは知ってるから。



「すっごく伸びんな。
大福みてぇ」



そう言って花の頰を引っ張っていると、花はされるがままにニヘッと笑った。



「ふへふぇー」



あーもう。

なんでそんな顔するかな。



俺は顔を逸らすようにして、花の頰から手を離すと歩きだした。

< 170 / 418 >

この作品をシェア

pagetop