【完】365日、君をずっと想うから。
「これで寒くねぇだろ」
「うん」
マフラーに顔を埋め、頷いた。
自然とこぼれた笑みが、目を細めさせる。
「蓮、ありがとう。
蓮のおかげであったかいよ、とっても」
蓮の甘い香りを残すマフラーが愛おしくて、両手でぎゅっと掴む。
と、蓮の手が伸びてきて、私の頭を乱雑に撫でた。
「ん。 風邪引くなよ」
腕の陰になって、蓮の表情を窺い知ることはできないけど、私は笑顔で頷いた。
「うんっ」