【完】365日、君をずっと想うから。
そのとき、突然視界がぐわんと揺れた。
あ、と思ったときにはもう遅かった。
身体がふっと力を失い、俺の手から離れたケータイが草の上を転がる。
俺はどうすることもできないまま、ドサッと草の上に倒れこんだ。
身体が動かない。
倒れこんだまま静かに悟った。
もう、終わりのときが来たのだと。
狭まった視界に、はらはらと舞い散る桜の花びらが写った。
見られないと言われていた桜を見られた。
花とだから、見れたんだ。
花とここで見た桜、すっげぇ綺麗だったな……。