【完】365日、君をずっと想うから。


そんな私の表情と相反し、目を真っ赤に腫らしたひかるちゃんが眉を八の字にして、今にも泣きだしそうな表情を作る。



「花ちん、全然泣いてないから、逆に心配になるよ。
無理してない?」



「うん、大丈夫。
ひかるちゃんありがとう、心配してくれて」



瞳の奥に不安な色を残したまま、ひかるちゃんが伏し目がちに首を横に振った。



そしてまた顔を上げ、口を開く。



「あのね、シノが花ちんのこと呼んでたの。
建物の裏側に来て欲しいって。
式が始まるまでに話したいことがあるって言ってた」



「シノくんが?」



なんだろう……。



「わかった、行ってみるね。
教えてくれてありがとう、ひかるちゃん」



制服を身に纏った学生で溢れるホールを抜け、葬祭場を出て、裏側に回った。

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