告死天使
駅までの道。

カレンダー通りに、春らしく華やいで見える街。

彼女をここに連れ出せたら、と思う。
車椅子でも、俺が押すから。
そうしたら、お互いに少しは明るい気分になれるんじゃないか…。

と…。

何かが、風に乗って俺の頬に触れた。
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