いいじゃん、俺の彼女になれば。
「ねー、今日さ。
カラオケに……行ってもいい?」



「……え?
カラオケ?」



――別れ話じゃなくて?



思ってもみない単語が耳に流れ込んできて、ぽかんと口を開けてしまう。



「うん。
カラオケ」



ゆるふわ王子は、首をコテっと横に傾けて……。



可愛い笑顔で、あたしを見つめた。
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