君と恋の歌
言葉はそんなに真面目に聞こえないものの、ちゃんと考えてくれてるのがわかる。
「でもさ、たぶん空ちゃん今も空太のこと好きだよ?」
「…振られたんだって」
振った相手がまだ好きだって、それはどういう心情なんだろう。
真面目に考えた答えがそれか、と一瞬思ったりもしたが、何度も言うけど准は本気で話してるんだ。
「空太、バレンタインの前の日のこと覚えてる?」
「あぁ、うん」
俺がバーに行ったら、空と准くんが二人で話してたあの日だ。