君と恋の歌
「ここで、俺が空に告白したの覚えてる?」
「うん…」
車のなかで、静かに波の音だけが聞こえたのをはっきりと覚えている。
あの時は返事もせずにいたんだった。
「あの日のこと、俺は後悔してない。むしろ伝えてよかったと思ってる」
私の方は向かず、まっすぐに海の方を見ながら空太は話し続けた。
「付き合ってからまだ少ししか時間も立ってないけど、俺の気持ちが空から離れる日のことをまったく想像できない」