(続)病弱女子とお医者様

重症妊娠悪阻

【葵】

お昼休みに入り、いつものように、
家に帰る。

咲のためにリンゴすってきたけど、
食べてくれたかな?

食べてなかったら病院にまた
行かなきゃな。

そんなことを考えつつ、帰っていたら、
あっという間に家に着いていた。

咲が寝てるといけないから、そっと
玄関を開けて、家に入る。

そのまま寝室に様子を見に行ったけど、
咲はいなかった。

またトイレかな?と思い向かった瞬間、
咲の足が見えた。

まさか!と思い行ってみれば、
咲は、意識を失っていた。

どれくらい失っていたかは、医者だから
わかる。

 『咲!わかる?葵だけど…。』

そう声をかけてみるも意識はなさそう。

お昼を食べることも忘れ急いで車を出して
病院へ向かった。

歩いていけることもあって、車で行くと
あっという間に病院についた。

 『藤先生はいますか?』

産婦人科へ咲を抱いて行った。
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