(続)病弱女子とお医者様
第三章

夏休み

【咲】

季節も7月の中旬に入り、夏が
やってきた。

夏と言えば子供たちも夏休みに入る。

姫華は、9月の頭の方から、上三人は
8月の終わり頃から学校がスタートする。

日向葵は部活三昧、葵結と咲人は勉強、
姫華はみんなのアイドル(笑)として、
各々やりたいことをやっている。

姫華はまだ保育園だから、宿題もないし
暇だから、かまってちゃんをしている。

子供たちは最初のうちに宿題を
終わらせて、残りの夏休みを楽しむ
みたい。

今日は私と葵も休みなので
久しぶりの夜以外の家族団らん。

テレビを見たり、リビングに布団を
敷き、川の字でお昼寝をしたりした。

夜になりご飯を食べてまた、テレビを
見ていると葵が話しかけてきた。

葵「今年はどこへ行こうか?」

 『どうしようね?日向葵とも休み
  合わせなきゃだし…。』

葵「日向葵、部活連休とか
  あるのか?」

日「ちょっと待って。」

自分の部屋に戻り予定表を
確認しに行っている様子。

中学生になった二人には
手帳を持たせて、しっかり、
メモしておくことを徹底させている。

そうすることでいつ、何をしなければ
いけないのかが把握できる。

日「えっと…。お盆の時と夏休みの
  最後の一週間。」

葵「お盆は春樹さんたちのところに
  行きたいし、最後の一週間の
  どこかで行くしかないか…。」

 『そうだね。でも、どこ行く?』

葵「思い切って、大阪の方とかは
  どうだ?本場のたこ焼きとかを
  食べる大阪巡りの旅。」

 『姫華も楽しいかな…?』

葵「日帰りで行くわけじゃないんだし、
  遊園地とかにみんなで行けば
  いいだろ?」

 『そうだね。』
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