不器用な彼が隠した2文字
「…どんなやつ?」
朝比奈先輩はそう言って、地面を見る。
「あ、大丈夫です!
気にしないでください…!」
歩くスピードからして、急いでいるんだと思うし。
初対面の先輩に、探させるわけにはいかないし。
それに正直、ピアスとか、着崩した制服とか、鋭い目つきとか。
格好良いと思う反面、私には怖いという印象の方が強くて。
優しい人なのかもしれないけど、こんな人に探してもらうのは怖すぎる。