不器用な彼が隠した2文字








「…うん、嫌い」









「…話してくれてありがとうございます。

先、帰りますね」





バッグを持って教室を出る。




朝比奈先輩の声が震えていたことに、




泣きそうだったのは私だけじゃないことに、



私は気付かないふりをした。






< 191 / 341 >

この作品をシェア

pagetop