不器用な彼が隠した2文字
織花の家は、両親が喧嘩ばかりしているような家族だった。
怒鳴り声はしょっちゅう、隣の俺の家まで聞こえたし、食器が割れる音なんかも聞こえた。
喧嘩が始まると、織花は泣きながら俺の家に来る。
織花が中学を卒業したのを機に2人は別れて、今は織花は母親と2人で暮らしている。
その時の織花は、今まででいちばん寂しそうだった。
守ってやらなきゃいけない。
子供ながらに感じたその使命感は、いつまでも俺を縛り付けて。