不器用な彼が隠した2文字




「私を選んでくれて、ありがとうございます」




えへへ、と笑うと、急に立ち止まる理生先輩。

反射的に私も立ち止まる。






「…これ」


「え?」



渡されたのは、小さな紙袋。



「……プレゼント」





目を逸らすその表情はよく見えないけど、多分照れてる。




「くれるんですか!?」


「ああ」


「嬉しい!ありがとうございます…!」





受け取って、中を見てみる。




< 334 / 341 >

この作品をシェア

pagetop